王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重と逆さまつげと

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂と逆さまつげなどの治療について紹介していきます。

黒目の中心がでていないのは病気です。重度の腱膜性眼瞼下垂症の治療  70代 女性 挙筋前転

どうも形成外科専門医の王子です。

 

3月は春休みということもあり、

城本クリニックでの手術枠はかなり埋まってきています。

春休みに二重の手術を受けて新生活にのぞみたいかた、

城本クリニック立川院までお早めにご連絡ください。

 

 

東邦大学佐倉病院での3月の私の手術枠はすべて埋まっておりますので、

手術希望のかたは4月となります。

まぶたのご相談(初回も修正も)に関しては月曜木曜の午後に枠を設けておりますので、ぜひご連絡ください。

 

 

腱膜性眼瞼下垂症って聞いたことありますか?

 

腱膜挙筋腱膜のこと。

すなわち、腱膜が原因の眼瞼下垂のことです。

 

通常、挙筋腱膜は瞼板(けんばん)という

かためのワイパーの様な組織にくっついていますが、

なんらかの原因で挙筋腱膜が瞼板から離れてしまった状態。

それが腱膜性眼瞼下垂症です。

 

挙筋腱膜はよくアキレス腱に例えられます。

アキレス腱(腱膜)が切れてしまうと、

たとえアキレス腱に続くふくらはぎの筋肉(眼瞼挙筋)が縮んでも、

足(まぶた)は動きませんね。

こういった場合はアキレス腱(腱膜)を修復すると、

筋肉(眼瞼挙筋)の縮む力が、

足(まぶた)に伝わり、

足(まぶた)が動くようになります。

 

このアキレス腱(腱膜)をもともとの位置に修復固定するのが、

腱膜固定。

 

もともとの位置よりやや縫い縮めるように高い位置で固定するのが、

挙筋腱膜前転(狭義)

となります。ややこしいですね。

 

 

。。。こんなことをたらたらと書くよりも、

ググっていただいたほうが早いと思うので、

症例の紹介にうつります。

 

 

本日は重度の腱膜性眼瞼下垂の治療の紹介です。

 

 

思い当たる節がないのになってしまった腱膜性眼瞼下垂症

 

腱膜性眼瞼下垂症の原因は多岐にわたりますが、

典型的なものとしては、

などがあります。

 

今回の患者さんはどれにもあてはまりませんが、

腱膜性の眼瞼下垂になっていました。

思い当たる節がないのになってしまうかた、

意外と多いものです。

 

術前の写真です。

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黒目の中心がでていませんね。重症です。

 

 

術後6か月の写真です。

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もともとのまぶたが綺麗なこともあって、

良い結果が得られています。

眉毛も少しさがり、三重まぶたもできずにしっかり二重になり、

若返りましたね。

とっても喜んでいただけました。

 

写真使用のご快諾ありがとうございます。

 

次回は経過について。