形成外科専門医の王子です。
本日は城本クリニック立川院で勤務です。
連休中はダウンタイムを取りやすいので、手術のご予約が多いです。
午前中は切開二重手術(他院で埋没法2回やった後の幅狭修正)でした。
糸が6本ずつはいっていたのですべて丁寧に除去してから二重を作成しました。
経過が楽しみです。
城本クリニック立川院では二重の切開法や眼瞼下垂修正のモニターを
募集しております。両目がいやでしたら、片目でも結構です。
もちろんモニター割引あります。
修正をご希望のかたはぜひいらしてください。
本日は片側の眼瞼下垂症例の紹介です。
幼い頃からあった眼瞼下垂
写真が残っている幼いころからずっと左側の眼瞼下垂があったかたです。
治療はうけたことがなく、眼科からの紹介で当院にいらっしゃいました。
左目が全然開かず、物心ついたころからずっとコンプレックスであったと。
当時は眼瞼下垂治療が普及してなかったようで、
治療が受けられることも知らなかったとのことです。
手術前の写真です。
左目(むかって右)がかなり下垂しています。
左目を一生懸命あけようとする脳からの指示が右目(むかって左)にも
でてしまい、右目がびっくり目になっています。
問診からは先天性眼瞼下垂症を疑いました。
眼瞼挙筋の力がどの程度あるかは皮膚を切ってみないと正確にはわかりませんので、
この程度の眼瞼下垂症であれば挙筋前転法での治療を選択します。
もちろん、挙筋機能が予想よりも低かった場合に備えて、
ゴアテックスや大腿筋膜による吊り上げ術に変更する準備もした上で
手術にのぞみます。
治療するのは左目だけでよいか。
片方のまぶただけの治療をすると、
ヘリングの法則で逆側のまぶたがさがることがあるので、
予防的に両側同時に手術することがあります。(↓以前の記事です)
今回ご紹介する方は、
右目(むかって左)がかなりしっかり開いているので、
左目だけの治療をしても右目のまぶたがさがりにくいと判断し、
左目だけの治療を提案しました。
デザインの写真です。
この手術はデザインが成功の鍵です。
手術しない側を参考に丁寧にデザインします。
手術直後の写真です。
眼瞼挙筋の動きは良かったので、予定通り挙筋前転術を行いました。
繰り返しになりますが手術した側は左目(むかって右)です。
右目はさがって、むしろ左目のほうが開きすぎに感じます。
ヘリングの法則でしょう。
ここは自分の経験を信じてこのまま様子をみます。
このかたも手術中の痛みも全くなく、腫れが少なくすみました。
私の手術は腫れと痛みがとても少ないのがウリです。
写真使用のご快諾ありがとうございます。
このあとどのように経過していくか。
次回お伝えします。