あけましておめでとうございます。
形成外科医の王子です。
ツイッターにかまけててブログ更新がとどこおっていますが、
のんびり系なのでマイペースでゴーです。
今日はデザインについてのお話です。
どんな症例写真を公開をしているかでなんとなくわかる
メイクありでまぶたを開いた写真のみだしているクリニックや医師は???です。
まぶたを閉じた写真をアップしているクリニックはまともです。
デザインの写真を公表しているクリニックや医師はえらいです。
でも症例写真をみていて、デザインの線の太さが気になったことありませんか?
まぶたの治療は0.5mm単位で計測して、デザインする。なのに
えっ そんな太い線のどこを切るの!?
っていう太い線。
私は気になってしまう性格なんです。
仮にデザインが全くの左右対称だとしても線の太さが1mmだとすれば、
その線の上の端を切るか、下の端を切るかでデザインに1mmの誤差が生じます。
まぶたにとって1mmは大きな差です。
ところでデザインの手順は主に2通りあります。
①消毒してからピオクタニン(紫の色素の液体)もしくはピオクタニンペンでデザイン
②消毒する前にマジックでデザイン
①は伝統的な手順で、ベテランの先生に多いです。
②は消毒する前ですから
座った状態や寝た状態で仕上がりをイメージしながら
鏡をみせながらデザインできます。私はこちらです。
そして線の太さについてですが、①のピオクタニンはにじんでしまうので、
線が太くなりがちです。
保険の眼瞼下垂手術で決まったところをエイっと切って
手早く終わらすタイプの医師ならこれで十分ですが、
術後の仕上がりをねっとりとイメージしながらデザインする医師にとっては
②の方法かつ、できるだけ細いマジックでないといけません。
世の中でマジックといえばマッキーです。
太いものから細いものまでラインナップされています。
極細のマッキーがあること知ってましたか?
0.5mmです。
そして超極細のマッキーもひっそりと売られているんです。
なんと0.3mm。
通常であればこの超極細でも十分すぎるくらい細いのですが、
私はさらに細いペンを使用しています。
なんと0.05mm。
あくまで表記ですけど、かなり細いです。
並べて紙に書くとこんな感じ。
どうですか?
細いですよね。
実際皮膚に線をかくと少しにじむので、これよりわずかに太くなりますが、
細くて正確にデザインできます。
神経質な自分にはぴったりです。
「まぶたの手術は結果が不安定。」
同業者のなかでよく聞く言葉です。
しかし不確実な要素の多いまぶたの手術だからこそ、
あきらめずに不確実な要素を減らしていく。
これをこつこつと続けていくことが上達への道と信じています。