王子です。
やっと学位審査が終わり、無事合格しました。
ひと段落してホッとしています。
ダウンタイムについて
ダウンタイムの質問はとても多いです。
医師からすると手術したら終わりかもしれませんが、
患者さんは腫れている目と24時間付き合っていかなければなりません。
仕事や会合の都合もありますし。
どの程度腫れるかを言葉であらわすのは難しく、
一生懸命ご説明してもなかなか伝わらないと思います。
なので手術を受ける前、カウンセリングを受ける前に、
経過写真をよくみてイメージをつかんでもらうことが大切です。
整形の経過アプリなどもありますが、インカメラではなく、
正面から第三者がとった写真がより参考になると思います。
ダウンタイムはつらいですが、頑張りましょう。
そしてきずについて。
きずは絶対に1−2か月をピークに硬くになります。赤くもなります。
なるべくそれを軽くするために、
きずをこすらない、刺激しない。
ヒルドイドなどで保湿する。
肌質によってはリザベンを飲む。(ケロイドの飲み薬)
これらは意外と重要です。
しかし、絶対こすらないは無理です。
これらを気にしすぎるとなにもできなくなりますので、
そこらへんは患者さんのキャラクターをみて説明内容を少し変えています。
ダウンタイムの参考になる経過写真です。
50代女性に局所麻酔で眼瞼下垂手術(挙筋腱膜前転術)を行いました
術前、術直後、抜糸時、1か月、3か月、6か月の写真を列挙します。
術前は眉毛のあがり、くぼみ目、三重などありました。
腫れを少なくする工夫をしているので術直後でもそこまで腫れません。
抜糸が終われば、大きな腫れはひきます。
術後1か月の段階ではまつげ側の腫れが少し残っています。
術前の三重の線がうっすらでています。
術後3か月、むかって右のまぶたがわずかにむくんでいますが良好な経過です。
術後6か月で完成です。眉がさがり、くぼみ目が改善し、三重がなくなりました。
閉瞼時の写真も。
術前です。何本もシワのような線があるので要注意です。
直後は三重予防にふくろとじ縫いをしてあります。
抜糸のときはまだ内出血が黄色くみえる時期です。
1か月では傷がかたくて赤く、むくみもあるので凹んでみえて、
すごく心配になる時期です。
3か月もするとだんだん馴染んできます。
6か月で完成です。
皮膚にたるみがあるかたは線状のシワのようなキズとなりますが、
あまり目立ちません。
参考になりましたでしょうか。
よくリクエストのある伏し目も載せておきます。
自然な仕上がりにするために、皮膚のたるみを少し残してありますので、
キズの上にたるみがのっかるような感じになり、
わずかに線として見えますが、このキズは許容できるかたが多いのではないでしょうか。
もともと二重のかたもだんだんと年を重ねるとこのようになってきますよね。
写真使用のご快諾ありがとうございました。
眼瞼下垂手術を考えているかたは
満足のいく手術を受けられるように、
情報収集を頑張りましょう。
最後にひとこと。
インターネット検索で
『眼瞼下垂 保険』
と検索して上位に表記される機関で、安直に手術を受けるのはおすすめしません。
経験豊富な医師が担当する病院ならよいかもしれませんが、
バイトの医師が担当するような病院もあります。
インターネットは便利ですが、
自分の身を守るためにも情報を取捨選択することは必須ですね。