形成外科専門医の王子です。
もうすぐ冬ですね。
今年の目標はまだひとつしか達成できていませんが、
全然焦ってません。
そんなのんきな性格なんです。
でも手術はテキトー系ではなくきっちり系なのでご安心ください。
本日は若年女性の全切開二重手術の症例です。
術前の写真です。
二重幅が少しだけ見える広すぎない自然な二重。
こんなご希望でした。「少しだけみえる」と「広すぎない」というのが
難しいところですが、術前のすりあわせを念入りに行って、手術計画をたてます。
このかたのように眼球が突出傾向のかた、いわゆる出目のかたは
(出目かどうかは正面からはわかりにくいのですが)
二重の上のモッタリ感がでやすいので注意です。
そして、二重のラインどりを間違えると、
目尻側の幅が広くなりすぎたりといろいろと配慮が必要です。
また、逆さまつげ傾向が強いのでまつげの根元に皮膚がかぶらないようにしたいところです。
丁寧にデザインしました。
二重は6.5mm(軽く伸ばして7mm), 皮膚切除は2.5mmです。
眼窩脂肪も適切量切除しました。
外側のもったりがあるかた、目尻の上の部分がボテっとでているかたには
眼窩脂肪切除が効果的です。
そうでない場合はあんまりとらないほうがいいです。
手術直後。
まつげの向きがすごく重要です。
症例によってまつげの向きを調整します。
わざとまつげの向きをそこまであげないようにして、
ひきこみを弱めにするときもあります。
これが一番難しいところです。
デザインとまつげの角度の調整が二重手術の本質でしょう。
術後7日目、抜糸時です。
腫れは中程度です。
出目のかたは腫れが目立ちやすいです。
術後3週間。
まだまだ腫れてますよ〜
この時期は傷も赤く、傷の上下の皮膚や組織がむくんでいます。
そしてこのむくんだ組織に挟まれた傷が凹んでみえるのでみんな心配になります。
でも二重のひきこみを強くしすぎなければ改善しますので気長に待ちましょう。
術後3か月。アイラインなし、アイシャドウのみあり。
今回のデザインであれば3か月でほぼ完成です。
術後一年たつときずはさらに馴染みます。
そしてきずはたいらで、ふし目で全く食い込みがありませんね。
これが成功例です。
また、綺麗に治ったとしてもこの写真のようにわずかに傷の線にお化粧が入る感じが
出ることがありますが、術後一年たてば今より目立たなくなります。
術前と比較してみましょう。
まつげの生え際が見えて、なおかつナチュラルでせますぎない二重ですね。
もともとの目の大きさが映える綺麗な二重になりました。
美容外科あるあるの、目を見開いてとった写真ではありませんので安心してください。
両目写真の使用のご快諾ありがとうございました。
ちなみにこのかたは下まぶたの逆さまつげの手術も以前に私が担当しています。
きずが全く目立たないのでわかりませんね。
逆さまつげの手術前の写真はこちら。
逆さまつげ手術はたくさんやっていますが、
ブログを見返してみると逆さまつげの記事が少なかったので、
次回は逆さまつげ手術について詳しく書きます。
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手術内容:全切開二重手術
早期のリスク:腫れ、痛み、内出血、感染、稀に結膜浮腫
見た目のリスク:二重の左右差、予定外重瞼(三重)、二重のくいこみ、
キズアト(場合により2本)、二重の消失、二重が浅くなる、眉毛がさがる、
うわまぶたが厚ぼったく見える、まつ毛のキワがみえない、まつ毛の外反など
機能面でのリスク:ツッパリ感、まぶしさ、眼瞼痙攣など
料金:この治療は保険適応では行っておりません。
自費治療で40万円(税別)