王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂の治療について紹介していきます。

眼瞼下垂修正 幅広二重を狭くする ふんわりとしたつりあげ法。

形成外科専門医の王子です。

 

寒くなってきましたが、

プロポリスのど飴を毎日なめて風邪予防です。

おいしくないけど効くんです、これ。

風邪のひき始めにはもってこいですよ。

お試しあれ。

 

さて本日ものんびりいきましょう。

 

眼瞼下垂修正手術 間違った癒着による幅広二重を狭くする。

今回ご紹介させていただくかたは、

眼瞼下垂手術後の幅広二重とつっぱり感、眠たそうな感じの修正希望でした。

術前の写真です。

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眼瞼下垂手術後ですが、眼瞼下垂です。

そして広めの二重。

二重の線より下の皮膚がピンと伸ばされた状態で固定されており、

まつげの角度も異常です。

間違った位置での二重癒着が予想されます。

こういった間違った癒着も眼瞼下垂の原因となります。

 

あとはくぼみ目ときずの凹み。

くぼみ目は脂肪移植なしでも、ある程度よくすることができますが、

きずの凹みは治すのが一番難しいんです。(後述します)

 

今回の手術プランは、

腱膜固定+間違った癒着の解除+ふんわりした二重の作成

+眼窩脂肪再配置+ふんわりつりあげ法

です。長いです。

 

修正手術のデザインです。

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前回のきずは9mmでしたので、皮膚切除を1mm−1.5mm行って

7.5-8mmの二重線にするデザインです。

他にくぼみ目のラインと三重っぽいシワのラインもマーキングしておきます。

 

デザインの写真をよくみてみると、

目を閉じた状態で、黒目が透けているのがおわかりでしょうか。

そのくらい組織が薄いということです。

なので慎重に前回の二重の癒着を外していきます。

その後腱膜固定をしますが、腱膜の横方向の緊張は弱めでしたので外角は外さず。

前転量は前医の糸より1mmくらい増やしただけで、腱膜固定の範囲内です。

ちょうどよい開瞼が得られたことを確認し、

二重を適切な位置に固定します。

くぼみ目をよくするために、外側眼窩脂肪をひきだして脂肪再配置します。

最後にふんわりしたつりあげ糸をかけて完成です。

切り取った組織はきずあとのみ。

他はなにひとつ切除していません。

 

術直後です。

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すでにまつげの角度が適切な状態にもどっていますね。

目もひらきやすそうです。

つりあげ糸(細い糸なのでよく見えないと思いますが、眉毛の部分にちょろっと糸があるんです。)

をかけているので目がとじられません。

これは7日後の抜糸時に一緒に外します。

 

抜糸時(術後7日)の写真です。

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いい感じです。

つりあげをしていた影響もあり、腫れは少なめです。

目がとじにくいのもつりあげ法の影響ですが、

これはすぐに閉じられるようになります。

 

術後1か月です。

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手術前にへこんで折れていた線がシワのように残っていますが、

他はとても良好です。

まつげの角度や、目の大きさ、二重のふんわりした感じ。

うまくいってます。

 

術後3か月です。

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腫れはほとんど引きましたね。

眼瞼下垂もなおり、まぶたもスムーズにあいている印象です。

ふんわりつりあげ法なので食い込みも少ないです。

ただひとつだけ、目をとじたときの二重の線の下の凹み。

これは前回の手術でまつげ側の眼輪筋をたくさん切除してしまったことにより

できる凹みです。

術前の写真をみると、もともと強い凹みがあります。

術後には少し改善していますが、凹みが少し残ります。

組織不足による凹みを治すのは最高ランクに難しいです。

 

 

手術前後で比較してみましょう。

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目の開き、まつげの外反、まつげのきわの皮膚の質感、くぼみ目、

すべてよくなっています。

(皮膚が薄いことでできてしまっているシワは完全にはよくなりません。)

 

そして眉毛の高さの変化をみてみましょう。

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変化がわかるように補助線をひいています。

術前は眉毛があがっていましたが、

間違った二重の癒着による目のひらきにくさを治したことで眉がさがったのです。

眉がさがることによってくぼみ目も少し改善しています。

 

写真使用のご快諾ありがとうございました。

修正するまではとてもお辛い状況でしたので、修正手術がうまくいって私もホッとしました。

 

今回のポイントは

 

  • 間違った二重の癒着による幅広二重はまぶたを開くにくくすることがある。
  • ふんわりつりあげ法で三重や間違った癒着を予防。(くいこみ少ない)

 

てとこでしょうか。

 

二重全切開や眼瞼下垂手術の後に

まつげがギュンとひっぱられた、眠たそうな幅広二重になってしまったかた、

よかったらご相談にいらしてくださいね。

 

 

 

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手術内容:眼瞼下垂修正手術(挙筋前転術+つりあげ法)

早期のリスク:腫れ、痛み、内出血、感染、稀に結膜浮腫

見た目のリスク:まぶたの開きの左右差、二重の左右差、まぶたのアーチの不整、

予定外重瞼(三重)、二重のくいこみ、キズアト(場合により2本)、

二重の消失、二重が浅くなる、眉毛がさがる、うわまぶたが厚ぼったく見える、など

機能面でのリスク:兎眼、ツッパリ感、視力の変化、眼瞼痙攣、ドライアイ、角膜炎、霰粒腫など

料金:保険適応で約45000円(3割負担)

   自費治療で約70万円(税別)