形成外科専門医の王子です。
消毒好きなので、
アルコールジェル買いました。
5本で8000円。
便乗商法に乗せられてますが、必要経費です。
もちろん診察時には、マスク着用の上で、
手と髪留めクリップをアルコール消毒してますので
安心してくださいね。
本日ご紹介するのは男性の眉下切開です。
男性の眉下切開と埋没法のコンビネーション治療
まぶたの重たさを改善したい40代男性。
わずかに眼瞼下垂(まつげのふちのあがりにくさ)はありますが、
メインはまぶたの皮膚のかぶさりと重たさです。
こんなときは迷わず眉下切開をおすすめします。
このかたのようにまぶたが分厚めのかたは、二重の線で皮膚を切除してしまうと、
まぶたがモッタリして不自然極まりなくなるのでまったくおすすめしません。
眉と目が近いから眉下切開しないほうがいいんじゃないの?
と思うかたもいるかもしれません。
たしかにそう考える人もいますが、
眉と目が近いからって眉下切開してはいけないわけではありません。
私は独自の考え方で眉下切開の戦略をたてています。
それはカウンセリングでお伝えします。
デザイン。
男性の眉下切開はデザイン命です。
なぜか?
男性は眉毛を描かないからです。
当然といえば当然ですが、当然のことだからこそ、
全力でデザインします。
なるべくきずが目立たないように、なるべく左右対称になるように、
何度もチェックします。
手術直後。
全然腫れてません。麻酔のうちかたにコツがあります。
抜糸は7日目。
腫れ、内出血ともに最小限レベルです。
仕事いけますね。
内出血の程度を左右する要素は、手術操作と年齢、皮膚の薄さです。
また眼輪筋や脂肪を切除した際には内出血が出るリスクが高まります。
もちろん手術なので内出血が出る可能性はゼロにはできませんが、
最善を尽くす気持ちが大事です。
術後2か月。まだまだ赤みが残るころ。
だいぶまぶたの厚ぼったさがすっきりしました。
でもここでは終わりません。
もう少しだけ二重を広くしたいとのご要望がありましたので、
二重埋没法で不自然にならない範囲で二重を広くすることにしました。
なりたい自分を目指すのを徹底的にサポートします。
埋没法デザイン。
もとのラインから2ミリほどラインをあげてデザインしました。
これで正面から見た時の二重は1ミリ程度広がる計算です。
埋没法直後。
今回は自然癒着法をイメージして糸をかけました。
一本の糸でまぶた全体のラインをつくる感じです。
埋没法は最高です。
眉下切開後3か月、埋没法後1か月。
綺麗です。
糸玉も目立ちません。
眉下のきずの近くに毛嚢炎がみられますが、一時的なものです。
眉下切開後6か月、埋没法後3か月。
そしてお決まりの傷のアップ、ななめから。
男性に多い、皮膚が分厚く脂性肌傾向の肌は
きずの治りが悪かったり、きずあとが目立ちやすいのですが、
今回のかたはとてもきれいです。
お化粧なしでもわかりませんね。
前後で比較しましょう。
重たさがすっきり消えました。
術前の目を閉じた時のたるみ、これが年齢を感じさせる原因です。
術後はピンとはったまぶたになって、若くみえます。
これがとても重要です。
10歳以上若返っていますね。
そして眉下切開では眉毛の傾きも変えることができます。
このようなつり眉のかたは眉下切開をすることで、
平行に近い眉にすることができるので、
優しい感じの眉毛にしたいかたには一石二鳥ともいえますね。
写真使用のご快諾ありがとうございました。
単純だけど難しい手術。
それが眉下切開です。
こだわってやってます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
手術内容:眉下切開(眉毛下皮膚切除)
早期のリスク:腫れ、痛み、内出血、感染、赤み、埋没糸膿瘍など
見た目のリスク:きずが目立つ(傷の色、幅、位置など)、皮膚のつれ、眉毛がさがる、まぶたのたるみの残存、二重の変化など
機能面でのリスク:ツッパリ感、しびれ、感覚鈍麻など
料金: 自費治療:40万円(税別)