どうも形成外科専門医の王子です。
千葉県佐倉市にある東邦大学医療センター佐倉病院で形成外科をやっています。
今日は当院で当直をしています。
今夜千葉県内で顔を怪我してしまったかたは当院へどうぞ。
今回は眼瞼下垂手術における二重についてです。
眼瞼下垂の手術をすると二重になる
これは半分ほんとうで半分間違いです。
皮膚を切る眼瞼下垂の手術の際に、(経皮的腱膜前転術)
二重をつくらないようにすることも可能です。
しかし二重ができないと、まつげの上に皮膚がだぶだぶと乗ってきてしまい、
見た目がすっきりしない上に、
視野の妨げになったり、逆さ睫毛になったりと、機能としても劣ります。
なので同時に二重をつくったほうが望ましいのです。
しかし二重は顔の印象を大きく変えます。
二重が心配で手術にふみきれない患者さんは少なくないでしょう。
結論からいうと、
二重を正確にコントロールすることは至難の技ですが、
二重の知識や十分な経験で二重をコントロールできる確率がグンとあがります。
では症例写真をみてみましょう。
まぶたを開けたときの二重は前回の記事を参考にしてください。
今回はまぶたを閉じたときのきず(二重の線)に注目します。
術前の写真です。
一年後の二重です。手術したかどうかわからないくらいです。
眉を軽く持ち上げた時のきずのアップです。
うっすら白いきずがみえますが、目をこらさないとわからないレベルです。
きずのへこみもなく、良好な二重です。
きれいな二重とは?
- きずがほぼない、もしくはきずがあってもとてもきれい。
- きずの周囲に凹みがない。
- 二重のひきこみがちょうどよい。
- 二重にかぶさる皮膚が厚くない。
列挙すればいくらでもありますが、私はこの4つを第一の目標としています。
これらを満たすために、様々な工夫をこらしているのです( ´∀`)
これについてはおいおい記事にしていきます。
ということでこれから眼瞼下垂治療を考えている方へのメッセージです。
眼瞼下垂治療は
二重について詳しい形成外科医(もしくは美容外科医)
にやってもらいましょう。