どうも形成外科専門医の王子です。
本日土曜日も城本クリニック立川院で勤務です。
昨日はすっぽんを食べたのでかなり元気です。
日本の料理は本当に美味しいですね。
ブログを書きなれたら食レポもしたいと思っています。
このブログは形成外科での治療の啓蒙目的もあるので、
本日はしこりの治療をご紹介します。
形成外科でのしこりの治療 〜小さな切開で脂肪腫をとる〜
形成外科医はホクロやしこりをとるプロです。
できるだけきれいに。
できるだけきずを小さく。
この二つをかなえるための
毎回毎回様々な工夫をこらしています。
20代女性の鼠径部(ふともものつけね)のしこりです。
触診で脂肪腫が疑われました。
7cm超のできものです。
若い女性ですので、
なるべくキズアトが小さくなるようにデザインしました。
切開の長さは2cm弱です。
私の中指の直径は1.7cmであり、周径5.3cmくらいでしょうから
(私の世代は円周率3.14でした。懐かしいです。)
中指はほぼ入らないです。
下着に隠れるからそんな小さくなくてもいいのでは?
というかたもいるかもしれませんが、
妥協しないのが形成外科医です。
摘出後です。
血などが苦手な方は注意してください。
とりだしてみるとかなり大きいですね。
(ペンにかいてある白い線から先が5cmです。)
人差指も中指も入らないので器械を駆使して
きずを傷めないように
できものをとりだします。
局所麻酔の手術ですが、
手術中は全く痛みはなかったとのことです。
術後1か月の写真です。きずの赤みはありますが、良好な経過です。
(写真だとやや肥厚しているようにみえますが、実際は赤みのみです。)
赤みは徐々にひいていきます。
患者様にはとても喜んでいただけました。
写真の使用のご快諾ありがとうございます。
しこりの治療は形成外科がおすすめです。
できものがあるけど手術はこわい。
きずができるのはいやだ。
と躊躇している患者さんはたくさんいらっしゃいます。
どこのクリニックでもこのようにやってくれるとは限りませんが、
形成外科であれば同じように手術してくれる可能性は高いでしょう。
できるだけきずをきれいに、きずあとをできるだけ小さく。
しこりやホクロの治療はぜひ形成外科で。
千葉県内でのしこりやホクロの治療はぜひ東邦大学医療センター佐倉病院で。