王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重と逆さまつげと

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂と逆さまつげなどの治療について紹介していきます。

お顔のできものは形成外科の独壇場です。〜粉瘤(ふんりゅう)の手術〜

どうも形成外科専門医の王子富登です。

今日はまぶたから少し離れます。

 

 

 

「独壇場」  読めますか?

 

 

「どくだんじょう」

 

 

ではなく、正しくは、

 

 

「どくせんじょう」

 

 

らしいです。笑

 

日本語って難しいですね。

 

 

さて、本日はお顔のできものの写真を紹介します。

先日お顔の粉瘤(ふんりゅう)を切除したかたです。

 

デザインの写真です。約3cm程度のできものでした。

できものの辺縁は点線で書いてあります。

正面からみてもポコっと見えるくらい大きかったです。

f:id:tomitooji:20171108000111j:plain

 

術後1か月の写真です。矢印で示した場所がキズアトです。

f:id:tomitooji:20171108000237j:plain

 

どうでしょうか。

できる限り切開線を小さくしています。

そのおかげできずも小さく目立たないです。

お顔のきずとしてはこのくらいの小ささであれば許容できるでしょう。

きずは時間の経過とともにさらになじんでいきます。

写真の使用のご快諾ありがとうございました。

 

 

 

粉瘤(ふんりゅう)の手術治療はどこで受ければいいの?

 

粉瘤の手術をインターネットで調べると

  • できものと同じくらい大きく切開してとる方法(一般的なやりかた)
  • くり抜き法

がでてきます。

 

できものと同じくらいの大きさで切開してとることは

確実に取りきれて、手技が容易な反面、きずが長くなります。

 

俗にいう、「くり抜き法」は3-5mmのパンチ(穴をあける器械)

で行われ、非常に簡単なので誰でもできますが、

実はそれでうまく取りきれるケースはすべてではありません。

むしろクリニックでくり抜き法で粉瘤の手術をうけて

一旦は小さくなるものの再発されるかたは少なくありません。

 

 

お顔に大きなきずができるのはいやですよね。

せっかく手術したのに再発するのもいやですよね。

 

 

私の行う方法は、

できるだけ小さな切開で確実に粉瘤を取りきって再発の可能性をなくす手術です。

 

そして粉瘤の部位と大きさ、その方の肌の雰囲気にあわせて、

ニキビ跡のようなごく小さな傷でとるか、(このような症例は今度アップします)

上の写真のようなごく短い傷でとるかを判断します。

 

 

きずが小さく、目立たない。

性別や年齢に関係なく、うれしいですよね。

 

 

粉瘤の手術は単純です。

しかし単純だからこそ、デザインや技術に差がでてきます。

 

 

粉瘤(特にお顔)の手術はぜひ形成外科で。