王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂の治療について紹介していきます。

コンタクトレンズが原因の眼瞼下垂の治療  続き 

こんにちは、形成外科専門医の王子富登です。

 

昨日は東邦大学医療センター佐倉病院で外来でした。

眼瞼下垂や顔面神経麻痺など、

毎度たくさんの患者さんにお越しいただいていますが、

長時間お待ちいただく患者様も多くなってしまうのが現状です。

申し訳ありません。

皆様に対して丁寧な診察や問診を心がけていますので、

何卒ご理解いただければと思います。

 

そして昨日の仕事後は医局の先輩と後輩と忘年会でした。

(写真とりわすれました。)

ついに忘年会シーズンですね。

皆様も飲み過ぎに注意してお楽しみください。

 

 

前回の続きです。

mabuta-blog.hatenablog.com

 

コンタクトレンズの長期使用に伴う眼瞼下垂症です。

術前の写真です。

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続いてデザインです。

もともと綺麗な二重で、まぶたの厚みも少ないかたなので、

もともとの二重を生かしたデザインとしました。

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局所麻酔で両側の挙筋腱膜前転術を行いました。

手術時間は1時間程度です。

過度な前転は行いません。

挙筋腱膜がもともと付いていた位置に腱膜固定するのみです。

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右の目尻に内出血がでてしまっていますが、

左右差も少なく、全体の腫れも少ないです。

丁寧な操作が肝心です。

 

術後6日目、抜糸時の写真です。

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三重などはなく、腫れも少ないですが、

左のまぶたのひらきがやや少ないです。

術直後と比べても少ないのがわかります。

 

 

術後1か月の写真です。

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左のまぶたのひらきが少し悪く、

そのためくぼみ目がややでてきています。

患者様も私もやや心配になるのですが、

ここは落ち着いて経過をみることにします。

 

ということで術後6か月の写真です。

不思議と左のまぶたの開きもよくなり、左右差もかなり改善しました。

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経過が少し複雑でしたので、ご心配をおかけしたかと思いますが、

最終的にはご満足いただきました。

写真の使用をご快諾いただきありがとうございます。

 

このようにまぶた治療は経過がよめないことも多々あるのです。

なかなかこのような経過は紹介されませんので、

参考になると思います。

 

 

左右差のある眼瞼下垂症の治療と経過

 

まぶたの開きがかなり違う、

すなわち左右差の大きい眼瞼下垂症の治療はやや難しいです。

というのも、

 

  1. 左右差がもとから存在したものか
    (右利きの人が右手の握力が強いようにもとから左右差ってありますよね)

  2. 腱膜のゆるみかたに左右差があるだけなのか
    (片方だけまぶたをこする癖があれば片方だけ悪くなります)

 

という要素が左右差にでてくるからです。

1のみの場合は両方とも同じ位置で挙筋腱膜を固定しても、

もとからの左右差が残るといえます。

2のみの場合は両方とも同じ位置で挙筋腱膜を固定すれば、

理論上は左右差がでません。

 

実際は1も2も混在していますから一筋縄にはいきませんが、

術前の左右差が中程度の場合は

同じ位置で腱膜を固定することが重要と考えています。

 

術前の左右差が大きい場合は腱膜の固定位置に若干の差をつけますが、

極端な差はつけないように配慮しています。

 

そして術中の定量と確認を正確にするためには、

麻酔の量や打ち方、術中操作を

できる限り左右対称にすすめていくことが必須となります。

 

 

しかしどんな難しいことやこだわりをいっていても、

 

結果がすべて

 

ですね。

 

これからも頑張ります。