どうも形成外科専門医の王子です。
本日は東邦大学医療センター佐倉病院で
足の糖尿病性潰瘍の手術と眼瞼下垂の手術です。
まったく対照的な手術ですが、気を抜かずにがんばります。
さて、本日は若年者の先天性眼瞼下垂の治療です。
人生が変わる10代の先天性眼瞼下垂の治療
私たちの分野、形成外科、美容外科の手術は、
見た目をかえるものが多いです。
見た目をかえるということは、大きく人生を変えてしまうほどの力をもっています。
時として人生をすごく良い方向に、まれに悪い方向に変えてしまいます。
命には関係ありませんが、大きな責任を伴う手術です。
それが10代のかたであれば、
向こう80年程度の人生がかかっていますからなおさらです。
そういったことを感じながら考えながら、日々手術をしています。
今回は特に重要な、10代のかたの眼瞼下垂の治療です。
術前の写真です。
やや近めの写真、斜め上方視力なのはご愛嬌としてください。
幼い頃から目が小さく、左右差もあったようです。
一重まぶた、眼瞼下垂のかたに特徴的な
眉毛のあがりも認めます。
もうこヒダもやや強いですが、今回はこちらの治療は希望されませんでした。
むかって右は軽度の眼瞼下垂症、むかって左は中等度の眼瞼下垂症と診断し、
全切開の二重手術に眼瞼下垂治療(挙筋腱膜前転)を併用しました。
術後1年の写真です。
きれいな二重に、きれいなきずあと、
なによりまぶたの開きがとてもよく改善されています。
まつげの根元もばっちりみえています。
1枚目の写真ではチカラをいれているのではといわれるかもしれませんが、
平常時です。
最後の写真が目ヂカラを最大にしてもらったときです。(最大開瞼)
びっくりまなこにもなっておりません。
非常に満足いただけだようです。
写真使用のご快諾ありがとうございます。
次回は手術〜抜糸〜その後の経過をお見せします。
腫れの経過やダウンタイムが参考になるのではないでしょうか。
ほぼ定型文になってきましたが、何度でもいいます。
まぶたの治療は専門的な施設で受けることをおすすめします。