王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重と逆さまつげと

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂と逆さまつげなどの治療について紹介していきます。

黒目の中心がでていないのは病気です。重度の腱膜性眼瞼下垂症の治療  70代 女性 続き

どうも形成外科専門医の王子です。

 

花粉症の薬を飲んでいるせいか眠気が強いですが、

本日も診療頑張ります。

 

 

さて前回の続きです。

mabuta-blog.hatenablog.com

 

術前の写真を再掲します。

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右(向かって左)のまぶたのひらきが縦方向にも横方向にも小さいですね。

これは術後の結果に影響してくることが多いです。

左眉が高いことに加え、目をとじたときも眉が上がっています。

そして二重まぶたの乱れが顕著です。

 

といろんな評価をしながらプランを練ります。

 

局所麻酔で手術(挙筋前転術)を行いました。

 

デザインの写真です。

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もともとの二重を参考にしつつ丁寧にデザインします。

余っている皮膚の量をよくみて、若干の左右差をつけました。

二重の幅はすこしでるくらいがよいとのことでした。

 

手術中の写真です。

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しっかりと腱膜固定(挙筋操作)を行います。

 

この調整の段階までに、

出血を多くさせてしまったり、

ひどく痛がらせてしまったり、

麻酔を効かせすぎてしまったりすると、

正確な調整ができなくなるので、慎重な操作が必要です。

 

座位で数回確認して、二重を作成して、手術終了とします。

手術時間は1時間5分でした。

 

手術直後の写真です。仰向けでの撮影で申し訳有りません。

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三重まぶた予防にふくろとじ縫いを行なっています。

直後は若干の目のとじにくさがありますが、

この程度は全く問題ありません。

 

抜糸時の写真です。

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腫れはそこまで強くないですがやや皮下出血が目立ちますね。

手術前からある、目の横幅が小さい方(向かって左)が目の開きが小さくみえます。

 

 

術後1か月の写真です。

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腫れはだいぶひきましたが、内側にまだ腫れが残ります。

そして右目(むかって左)がわずかに小さく感じます。

 

 

術後3か月の写真です。

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腫れが完全に引きました。

目の大きさが揃ってきました。

左眉(向かって右)が高いことで二重の幅がわずかに広くでています。

これは術前からある癖ですね。

 

術後6か月の写真です。

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左右差も少なく、よい仕上がりです。

ご本人にはとっても喜んでいただけました。

写真の使用のご快諾ありがとうございます。

 

毎回の症例から学ばせていただくように、

このかたから学ばせていただいたこともいくつかあります。

今後の二重治療、まぶた治療に活かさせていただきますね。

 

 

黒目の中心が出ていないかた、けっこういらっしゃいますよね。

病気ですので健康保険で治療できます。

しかし健康保険内で眼瞼下垂治療されたかたでも

とんでもない結果で修正にいらっしゃることもあるので、

病院選びは慎重にしてください。

 

当院は千葉県で最多症例数を誇りますのでおすすめです。