形成外科の王子です。
うわまぶたへの脂肪移植後の脂肪除去の手術が今月は2件ありましたが、
移植脂肪とるのは血が出やすいですし、
少し時間もかかりますからわりと大変です。
個人的な意見として、
脂肪移植は三重やくぼみ目にまず最初に選ぶ治療ではありません。
慎重に判断しましょう。
本日は埋没法の症例紹介です。
二重ラインを1.5mmだけあげる。
以前に埋没法歴のあるかたです。
ラインがとれたとのことで、追加埋没を希望されました。
術前写真です。
もともとの奥二重もかわいいですが、
少しだけ、おかしくないくらいにほんの少しだけ広げたい
というのも女心ですよね。
今回は1.5mmだけ広げることにしました。
2針使用した4点どめ(瞼板法)です。
デザインは細かく丁寧に。
点の大きさもできるだけ小さく。
シミュレーションも念入りに。
6mmのデザインです。
埋没法直後です。
腫れてません。
このくらいの腫れは私にとっては通常程度です。
究極に腫れないとか、
腫れないなんとか式とかいうクリニックも多いですが、
工夫とか別にないです。
適切な量の麻酔で、適切な操作を行えば、腫れにくいです。
それが埋没法という手術ですから。
という私ももし開業したら腫れないことを売りにしてしまうであろう
悲しい予見はさておき、
埋没法翌日〜5日後までの写真です。
(ご本人にご協力いただきました。ありがとうございます。)
内出血もなく、良好ですね。
腫れのピークは2日後です。
幅広でなければ3日も休めば十分でしょう。
超幅広は馴染むのに1か月くらいかかります。
そして大事なのは検診。
埋没法のあとは、通常1か月程度で一度検診にきてもらっています。
検診もしっかりと時間をとって、気になることがあればすべておしえてもらっています。
というわけで1か月後の写真です。
腫れはほぼありません。
糸のポコ付きもなく、きれいですね。
さすが埋没法です。
写真を並べてみます。
男性からすると変わってないじゃんといわれるかもしれません。
しかしご本人からすれば大変化。
二重を1.5mmあげるだけで印象がこんなに変わるんですね。
やわらかい優しい雰囲気になり、さらに美しい目元になりました。
6mm-7mmくらいの埋没法であれば、手術直後と術後1か月の二重幅はほぼ一緒ということがわかります。
写真使用のご快諾ありがとうございました。
埋没法にしかできない微調整。
埋没法でしか作れないやわらかい二重。
そしてやり直せるメリット。
日本人の多くが一重で生まれる限り、
埋没法の需要は永遠です。
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手術内容:二重埋没法
リスク:腫れ、痛み、内出血、糸のトラブル(感染、露出、ぽこつき、透けてみえる)、二重の左右差、二重のくいこみ、まぶたの開きが悪くなる、二重の消失、二重が浅くなる、眉毛がさがる、ツッパリ感、眼瞼痙攣、霰粒腫など
料金:自費治療であれば両側で12-15万円(税別、酒井形成外科での価格、麻酔代こみ)
逆さまつげの治療としての保険適応であれば両側で約10000円(3割負担)