どうも形成外科専門医の王子です。
月曜は千葉県佐倉市にある東邦大学医療センター佐倉病院で外来をしています。
朝から台風で大変でしたね。
電車の運休もあって、いつもより30分ほど遅れて病院に到着しました。
片道で2時間以上かかりました( ´∀`)
コンタクトレンズによる眼瞼下垂に対する挙筋前転術
前回の続きです。
コンタクトレンズにより眼瞼下垂になるメカニズムは色々といわれており、
ハードコンタクトレンズのほうがなりやすいといわれていますが、
もちろんソフトコンタクトレンズでも眼瞼下垂の可能性がないわけではありません。
特に近年はカラーコンタクトも普及していますので、
今後患者さんはさらに増えていくでしょう。
とはいってもコンタクトレンズは便利ですから
背に腹は変えられないですね。
余談ですが、私はレーシック手術で近視を治療し、
現在は裸眼で快適な生活です。
前回の患者さんの手術デザインです。
切開の下のラインは6.5mm(軽く伸ばして8mm)とし、
(このラインが二重の高さになります。)
余剰皮膚切除は3mm(軽く伸ばして4mm)としています。
一番細いペンできれいなデザインを心がけています。
挙筋腱膜の上面下面を剥離し、外角は切開せず。
挙筋腱膜の肥厚部で3点固定しています。
眼瞼挙筋は変性が強く、ミュラー筋もしなやかさが足りない、
コンタクト長期装用による眼瞼下垂に典型的な状態でした。
手術6日目(抜糸時)です。腫れは普通〜やや少なめでしょうか。
下まぶたのあざは少し気になりますね。
1か月後の写真です。
まだ少し腫れが残っています。特にまつげの付近。
この頃くらいまではまつげ付近の感覚が鈍いので
アイラインを引くのが難しく感じます。
術前と術後6か月です。
一目瞭然、劇的な改善です。
このご年齢であれば二重幅はこのくらいあったほうが
お化粧が映えて喜ばれますね。
「手術して本当によかったです。ありがとうございます。」
とのことでした。
当院での手術を決めていただけたこと、、写真の使用を快諾いただけたこと、
こちらこそありがとうございます。
すべての患者さんの治療を、一例一例大切にしています。
眼瞼下垂のご相談のかたは、千葉県で症例最多の当院へお越しください。