王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂の治療について紹介していきます。

埋没後の全切開と挙筋前転術 〜先天性眼瞼下垂 20代女性〜

 形成外科専門医の王子富登です。

 

先日若い女性の眼瞼下垂の他院修正をしていました。

二重はできていない上に、上の白目もでるほどのびっくりまなこ。

皮膚をあけてびっくり、瞼板は変形してがちがち。

(まつ毛のすぐ近くにある挙筋腱膜を固定する板状の構造物)

高いお金を払って、ダウンタイムを耐え抜いて、

この結果ではさすがにかわいそうです。

しっかり修正できたと思いますが、修正手術の後の経過は長いですので、

気長に待ってもらう必要があります。

 

受診のご案内

まぶたの修正を考えているかた、眼瞼下垂手術をしてから調子が悪いかた、

ぜひ相談にいらしてください。

城本クリニック立川院は金曜、土曜(自費治療のみ)

東邦大学医療センター佐倉病院では月曜、木曜(保険治療)

で外来をもっています。

東邦大学医療センター佐倉病院の通常外来は非常に混み合いますので、

月曜と木曜の13時30分〜14時の枠のみ

特別にまぶたの外来枠を確保しています。

まぶた相談のかたは事前にご連絡いただければ、

この時間に診察をお受けできます。

ぜひご検討ください。

 

 

 

 

さて本日は先天性眼瞼下垂の女性の症例です。

 

埋没しても二重にならず、目も小さいまま。

 

先天性眼瞼下垂のかたに埋没法や全切開のみ行なっても、

全く目が大きくならないどころか、二重もできないことが多いです。

 

そんなときこそ、挙筋腱膜前転術でしょう。

挙筋腱膜前転術とは、

上眼瞼挙筋とよばれるまぶたを開ける筋肉についている膜を、

ひっぱりだして固定し、まぶたをあける力を増やす手術方法です。

目を大きくすることができます。

web上に解説がいっぱいあります。ぜひググってみてください。笑

 

 

患者さんから伏し目の写真もみたいとのリクエストがときどきありますので、

今回は伏し目の写真も載せます。

 

 

某大手美容外科で二回埋没法を受けるも、

二重ができず。

これ以上やるのであれば眼瞼下垂の治療を受けたほうがよいといわれて、

当院を受診されました。

 

術前の写真です。

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ほんものの先天性眼瞼下垂です。

経験上、挙筋前転術でも限界がありそうな雰囲気です。

 

 

 

今回は術直後の写真をまず載せてみます。

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 腫れは平均程度です。

 

 どこまで腫れがひいて、どのような二重になっていくのか楽しみですね。

手術中の写真と術後経過はまた次回。

 

 

先延ばしにしすぎてもあれなので、小話をひとつ。

 

 

その挙筋操作は本当に必要ですか?

 

美容クリニックに切開法のカウンセリングにいき、

 

眼瞼下垂の治療が必要です。

 

といわれるかた、非常に多いです。

しかし、実は皮膚がかぶっているだけで、

二重手術をすれば目が大きくなるかたは多いです。

もし、そういったかた(挙筋能力が高く、眼瞼下垂ではないかた)

が下垂手術をして目を大きくしたいのであれば、

 

  • カラコンをつけないと上の白目がでてしまう可能性(びっくり目)
  • 目が閉じにくくなる可能性(兎眼)
  • まぶたの異常(ぴくつきや違和感)がでるリスク
  • 今後、修正がやや難しいこと

 

すべてに同意できるのであれば受けてもよいと思います。

しかし、大前提として、正しい眼瞼下垂の手術をできる医師にやってもらうことです。

正しい操作を行えば、まぶたの構造を破壊することなく、

目がとじにくくなること少なく、修正も比較的容易になると思います。

逆に、とんでもない手術が行われてしまった場合は、

修正の成功率もさがります。

 

 

下垂手術(挙筋操作)が必要な場合ももちろんあります。

  • ほんものの眼瞼下垂のかた(先天性であったり、症状があったり)
  • 前の手術で挙筋腱膜がダメージを受けている場合
  • 腱膜を用いて二重を作る際の補助や補強
  • 少しだけ目を大きくしたい場合

といったところでしょうか。

  

下垂手術が必要といわれたとしても、

あわてて手術を受けるのではなく、

別の医師のカウンセリングを受けてみるのも手ですね。