形成外科専門医の王子です。
新型コロナが落ち着いてきてる雰囲気ですね。
でも引き続き手洗いうがいを頑張りましょう。
健康管理にとっても、医療にとっても、清潔に保つことはとても大切です。
髪留めクリップ、カチューシャ、二重シミュレーション用のブジー、
すべて毎回消毒してますのでご安心ください。
さて本日は霰粒腫(さんりゅうしゅ)の手術治療についてです。
小さなできものでも大きな悩み
実は私、霰粒腫の治療けっこうやってます。
霰粒腫の治療はこのブログで一件しか症例紹介していませんでした。
眼科ではありませんし、他の治療もたくさんあるので、
毎日霰粒腫の治療をやっているわけではありませんが、
月に3件くらいはコンスタントに霰粒腫の治療を行なってます。
今後はちょくちょくブログに掲載させていただきます。
世の中に霰粒腫でお困りのかたは想像以上にたくさんいます。
「どこの眼科にいっても目薬で様子みてとしか言われませんでした。」
「目薬がんばって続けましたが、全然小さくなりません。」
「手術してくれる眼科にいったけれども、きずが残るし二重も乱れるよと脅されました。」
「二重のことも心配なので美容外科にいったら、自費で除去してもらうことになりましたが、
まぶたにきずができただけで霰粒腫は全くなくなりませんでした。」
色々なエピソードを聞きます。
それだけ霰粒腫の治療は難しいってことですね。
大きな病気でもないし、大きな手術でもないけれども、
患者さんを毎日悩ませる本当にやっかいなやつです。
霰粒腫の私の治療方針は、
ごく小さいものであれば経過観察。
ある程度のコロコロ感があるものであれば手術。
炎症を伴う急性霰粒腫にはステロイド注射。
といった感じです。でも見極めるのには経験が必要ですね。
手術もただ切ればいいってもんじゃありません。
いかにダメージを少なくするか。
いかにきずを目立たなくするか。
いかに二重のことを考えるか。
きずの治りや二重のことにも精通してる必要があります。
経験積んだ今の私でもたまに悩むことがあるくらいです。
それだけ真剣に取り組んでいます。
本日は霰粒腫手術のキズアトの長期経過をおみせします。
モデルは私です。
2年前に手術しました。
記事をわけすぎですね。申し訳ありません。
写真を再掲してキズの流れをもう一度。
コロッとした霰粒腫に気づいたあの日。
手術台にあがったあの日。
じんじんと痛かった手術翌日と翌々日。
抜糸ですっきりした術後5日目。
1か月の写真は撮影した記憶があるのですが、携帯が変わってどこかにいってしまいました。
あんまり自分に興味がないのでそれ以降キズの写真をとっていなかったのです。
それだけキズがきれいで順調だっということにしておきましょう。
そして先日霰粒腫の手術を受けたことを思い出して撮影。
2年後のキズはこんな感じです。
キズが消えました。
二重ラインの乱れもなく。
変わったのは年齢だけです。
まぶたは丁寧に手術すればここまで綺麗に治るんです。
二重の切開や眼瞼下垂の手術もこのくらいキズが綺麗になればとても嬉しいですよね。
霰粒腫でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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手術内容:霰粒腫手術
リスク:腫れ、痛み、内出血、結膜浮腫、結膜下出血、霰粒腫の再発、残存など
見た目のリスク:二重の乱れなど
料金:保険適応