王子のまぶたブログ 眼瞼下垂と二重と逆さまつげと

形成外科専門医の王子富登のブログです。二重まぶたと眼瞼下垂と逆さまつげなどの治療について紹介していきます。

ずっとコンプレックスだった眼瞼下垂 〜腫れの経過は?〜

東邦大学医療センター佐倉病院

形成外科専門医の王子です。

 

「どのくらい腫れますか?」

「ダウンタイムはどのくらいですか?」

 

という質問を多くいただきます。

 

手術を受けたいけど、あまり仕事を休めない。

大切な予定が1か月後にあるんだけど。

 

スケジュール調整にとっては腫れの具合は最も気になるところです。

 

腫れに関しては

  • やせているか、太っているか
  • 年齢
  • デザインする二重の幅
  • 手術の内容
  • 医者の技術

などによってかなり違います。

前回の患者さん(50代男性)の経過を紹介しながら解説しましょう。

 

写真でみる腫れの経過

術前 痩せ型の患者さんです。

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術直後 麻酔の影響でふっくらしていますが内出血はほぼありません。

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術後6日(抜糸)あざが少しあります。腫れのピークはこえています。

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術後1か月 かなり腫れがひきました。

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術後3か月 ほぼ完成ですが、わずかにむくみがあります。

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術後1年 すっきりとしたまぶたです。

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このかたは腫れがだいぶ少ないタイプです。

写真の使用を快諾していただいた患者さんに感謝します。

 

一般的な腫れの経過

 

手術後2-3日が腫れのピーク。

手術後5-7日に抜糸するときはあざがやや目立つ。お化粧可。

手術後2週間くらいであざ(内出血)が消える。

手術後1か月で腫れはほとんどひく。

手術後6か月で腫れが完全に消失する。

 

 

といった経過です。

 

もちろんこれはあくまで一般的な経過ですから、

腫れが長引いたり、場合によっては再手術が必要になった場合には

この限りではありません。

(どこの施設でもだいたい10例から20例に1例は再手術になるといわれています😢)

 

 

いついつまでに治したい。

◯か月先に大事な用事がある。

 

などなど、

保険診療であってもご自分のスケジュールは遠慮なくおっしゃってくださいね。

大事なご予定がだいたい1か月先くらいであれば、手術をお引き受けしています。

 

次回はこの方の二重について説明する予定です。

形成外科は保険診療でも自然できれいな二重を追求しています。

 眼瞼下垂診療は形成外科がおすすめです( ^ω^ )