こんにちは、形成外科専門医の王子富登です。
本日は城本クリニック立川院で診療でした。
他院での埋没法の抜糸が数件ありました。
埋没法は二重をつくるプチ整形といわれ、
単純で簡単と思われがちですが、
大変奥が深い施術です。
しっかりとカウンセリングをしてくれて、
しっかりした技術をもったクリニックを選びましょう。
城本クリニックは安心安全ですのでおすすめです。
今回も先天性眼瞼下垂の手術についてお伝えします。
先天性眼瞼下垂症に対する筋膜移植術
先天性眼瞼下垂症に対して手術治療は大きくわけて二つあります。
- 挙筋前転術(前回の記事を参考にしてください)
- 前頭筋つりあげ術です。
後者は眼瞼挙筋という筋肉の力が弱いかたに適した手術で、
眉毛をあげる筋肉(前頭筋)の力を利用してまぶたをあける方法です。
その際に自分の組織(筋膜)を使用するか、
それとも人工物(ナイロンやゴアテックス等)を使用するかで経過もかわってきます。
10代男性の先天性右眼瞼下垂症状のかたの写真を紹介します。
術前の写真です。上方視のときもほぼまぶたがあがりません。
術後1か月の写真です。
軽度の閉瞼不全(兎眼といいます)はありますが、とてもよい経過です。
この手術でないとだせない結果です。
写真の使用をご快諾いただきありがとうございます。
ネット上では筋膜移植術の経過等はあまり載っていませんので、
大変参考になるのではないでしょうか。
情報があまり載っていないのは、(私の推測ですが)
この手術の難しさに訳があると思います。
細かな調整、豊富な経験が必要となる手術です。
先天性眼瞼下垂症でお悩みのかた、またはお子様をもつかた、
まぶた治療の専門施設で手術を受けることをお勧めします。
千葉県では東邦大学医療センター佐倉病院での治療がおすすめです。
次回は手術の経過を紹介します。